2024年6月

研修合宿

JRMAの今年2024年の合宿は福岡県で行いました。
昨年の名古屋に引き続き現地集合・現地解散方式での2度目の合宿になります。
今回の合宿のセミナー・イベントではJRMAでも2度ご講義いただいた吉原住宅社長の吉原勝己氏にプランニングから講師の方の選定・依頼・連絡等、全面的なご支援とご助力を賜りました。見学会セミナー共に吉原住宅・スペースRデザインの社員の方達にもお手伝いいただきました。また、吉原さんご紹介の博多の大家さん3名の方も参加してくださいました。
1日目は現地会議室を借りて座学でのセミナー後、吉原住宅の冷泉荘見学、その後「路線価で街歩き」の東京情報堂・中川寛子さんによる博多の街の路線価で街歩きを行いました。
座学セミナーは、まず吉原さんより「福岡の大家がビンテージビルを文化にするための活動報告」と題して、冷泉荘はじめ吉原さんがこれまで行って来た築古ビルの再生案件並びにそれを横展開されて九州中にその輪を広げ、「九州DIYリノベWEEK」の活動をご紹介いただきました。「九州DIYリノベWEEK」の母体・「NPO法人福岡ビルストック研究会」は国交省主宰の「地域価値を共創する不動産業アワード」の2024年度アワード大賞を受賞された話も伺いました。また、冷泉荘を「登録有形文化財」として申請をしているお話も伺いました。
2番目に岡山大学・橋田先生より「民間の中高層アパートメント研究のはじまり」としてここまで学術的に調査が進んでいる中高層アパートメントがUR等の公的共同住宅だけである事、並びに冷泉荘の建築から現在までの履歴の調査及び博多中心地区の民間中高層アパートの歴史についてご講義いただきました。
続いて中川寛子さんより路線価で街歩きの概要と注意事項についてお話を頂きました。
その後、座学を終えて会議室を出発し、グループ活動グループ毎に4つに分かれて冷泉荘を見学。それぞれのグループ毎に冷泉荘管理人の杉山氏はじめ4人のスペースRデザインの社員の方たちが案内をしていただき説明を受けながら見学しました。
冷泉荘の来歴と現在の活用方法、並びに築古ビルの外観保存方法として軍艦島での使用も検討されている樹脂による保存を施している外壁などを拝見しました。

🚶路線価図での街歩き in 博多 コース図🚶

その後、中川さんを先頭に博多市内を街歩き。総勢50人による街歩きでもあるのでグループごとにJRMAの旗を先頭に、中川さんの講義を聴ける通信機器トラベルフォンを皆着用して街歩きを行いました。

何故その地区の路線価が高いのかあるいは安いのかを、地形・水路・そのエリアの来歴等を基に詳しく解説をしていただきました。

その後、中川さんを先頭に博多市内を街歩き。総勢50人による街歩きでもあるのでグループごとにJRMAの旗を先頭に、中川さんの講義を聴ける通信機器トラベルフォンを皆着用して街歩きを行いました。

何故その地区の路線価が高いのかあるいは安いのかを、地形・水路・そのエリアの来歴等を基に詳しく解説をしていただきました。

※中川さんの講演・まち歩き 講義内容の補足
博多古地図

福岡城・博多城の防衛(中州・天神地域の成り立ち)

ホテルに帰着後、博多座地下の「御膳屋・菴離」で懇親会。活きイカ・馬刺し・ゴマ鯖・もつ鍋など九州の美味を肴に講師の方や博多の大家さんと共に楽しいひと時を過ごしました。

2日目、朝8時にバスで出発し、宗像市に向かいました。

最初に世界遺産の⛩️宗像大社辺津宮⛩️に到着、「海の道むなかた」でガイダンスを受けた後、「宗像歴史観光ボランティアの会の案内で、グループ毎に大社内を参拝しました。色々な逸話を交えて案内いただきありがとうございました。

会員それぞれが、宗像大社が日本の礎を築いた話を興味深く聴き入っていたのが極めて印象的でした。

唯一残念だったのは、前日の雨天の影響で、パワースポットと言われる高宮斎場に足を運べなかったこと。こちらは、別の機会にあらためて、会員各々で再訪されるのではないでしょうか。

その後、九州道の駅売上 NO1、JAF殿堂入りの「道の駅むなかた」に立ち寄り、地域の名産を学びました。

お昼には、地元でも有名な「御宿はなわらび」にて、玄界灘でその日に獲れたイカ等の懐石料理に舌鼓を打ちました。

最後に、宗像市観光協会の案内で、筑前赤間宿を散策。途中、海賊とよばれた男「出光佐三」展示室や国の有形文化財に指定されている勝屋酒造(江戸後期創業233 年目の老舗酒蔵を訪問。

歴史と風情を感じながら、酒蔵を見学後、手仕込みにこだわった日本酒や甘酒の試飲を楽しみました。

まさに分刻みのスケジュールでしたが、皆大変ご満足された様子で、空港での解散になりました。帰りのバスの中でも、二日間充実した内容であったとの御礼のお言葉を頂戴しました。

中国大陸や百済・新羅といった当時の韓国らとの文化の橋渡し役を担った宗像大社が、国の基礎を司り、その結果、我々が安定した不動産経営を維持・継続出来ている、その有り難みを感じた有意義な一日でした。